ドロスグロップはこうして作られた

ドロスグロップ制作秘話と彼らの心境は

独創的で神秘的な音楽を世に送り出す、現在話題沸騰中のバンド、バトルス。その魅力はやはりどんなジャンルにも含まれないような、アバンギャルドな作風にあると言えるでしょう。あまりに強烈なメンバーの個性が互いに主張し合う熾烈な音楽が、我々を魅了しているのです。

 

先日リリースした「グロス・ドロップ」、その第4弾は、傑作が集まっており、とても良い評判を集めています。その評判は、音楽界に強い影響力を持つあの英国音楽誌NMEにも取り上げられるほどです。

 

バトルスは、これまでにもアルバム「ミラード」を送り出すなど、数々の名曲を創り出してきました。「Atlas」はそんな中でも名曲で、シングルも発売されています。ミラードとドロスグロップの決定的な違いは、メンバーの数に起因しています。

 

ドロスグロップの製作途中に、卓越した技能を持つバトルス内でも特に個性が強く、中核的な存在でもあるタイヨンダイ・ブラクストンが脱退しました。このことは、バンド内だけでなくファンにも重くのしかかりました。

 

心配の声を発するファンが多く、彼らの将来に不安を覚えたことは確かでした。しかし、3人になったバトルスは、この変化をポジティブに捉えて制作を続けました。そしてできたのが、このドロスグロップです。ハードルを見事に飛び越えたバトルスは、このアルバムでファンの不安を見事に払拭したのです。

 

初期段階のバトルスは、独創性が強いがために、なかなか世間には受け入れられなませんでした。そんな中でも日本での公演では、ライブで多くのファンを獲得しました。彼らは、苦しい中でも助けられたことに、現在でも感謝しており、その酔狂振りは日本を第二の故郷だと公言するほどです。

 

また、日本だけでなく世界各国にファンは存在しているため、ブラクストンのニュースはファンを伝い、瞬く間に世界に衝撃を与えました。しかしそんな不安因子を払拭できるほどの実力を、ドロスグロップで知らしめました。バトルスの持つ潜在能力は、まだまだ計り知れないものです。

 

今やバトルスの名前は音楽愛好家の間では知らない人はいないほどにまで広まっています。彼らの創る音楽は、これまでに無い、革新的なもので、様々な人の心を掴んでいることは事実です。これから先、ヴォーカルを失ったバトルスがどんな音楽で私達を楽しませてくれるのか、そして、どうやって驚かせてくれるのか、多くの人が楽しみにしていることでしょう。

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